撮影技術向上委員会
 
Mr.Yumoto 胃間接撮影とAV機器の活用

AV機器導入の発想

 透視検査は一般撮影より技術を伝えることは難しい。まして検診だと最初、数ヶ月教えられた撮影方法が基礎となり、後は独学となることが多い。そうした中で曝状胃の撮影、腰の曲がった老人の撮影、耳の聞こえない人の撮影などは、技師それぞれが独特な撮影をしているのではないでしょうか。知識などは研修、本などからの勉強によって習得できますが、実際の現場のノウハウや透視下での技術などは技師同志の話し合いが一番勉強になると思います。
話し合いや技術の伝達にはその時の状況がわからないと話しづらいものです、その時にAV機器を導入すれば、より深い話し合いが出来るのではないでしょうか


AV機器導入により出来ること

1.透視検査の技術向上
 同じ受診者を同じ撮影法で二人の技師が撮影するとでき上がった写真は同じではない。技師の熟練度や知識量によって撮影方法も違ってくるからだと思います。透視下の技術は伝えにくいものですが、初心者が質問するとき、その時の状況がわかるビデオがあれば伝達者も解説しやすいと思うし、初心者も解説されるときビデオだと状況をわかりやすいと思う。このように伝達の手段にAV機器は活用できると思います
2.病変部位認知能力と表現能力
 病変部位は透視下で発見しそれを医師に伝えるため一番良い撮影法を選択してX線写真とします、どの時点で病変を発見しどのような方法で病変を示現していくかは、技師それぞれです。その技術を各々撮影して話し合いの場に持っていけば良い方法が更に出てくると思います。
3.施設単位での技師の技術向上
 現実には、勉強好きな技師とあまり好きでない技師がいます。そうした中で施設全体として技術を向上させるには、各々の技術をビデオで撮影して検討していく他に方法が無いと思います。
4.受診者に対する応対の反省
 撮影の技術も大切ですが、受診者の応対も医療従事者として当然大切です。
 検診の場合、1日60〜80人の受診者だと撮影技師も撮影することに夢中になりすぎ受診者に気が回らない時があります。でも人数が多くても応対が丁寧な技師もいます。
それは何故なんだろうか?
 声の大きさ、間の取り方、はっきりした発音、そしてその人の言葉から感じられる優しさダ労と思います、応対の良い人はプラスの言葉を多く発し、マイナスの言葉を極力少ないはずです。
 自分が検査しているところを撮影して、後で自分で見て(聞いて)嫌な感じを受けたら要注意です。
5.撮影法の技術協議が可能
 技師同志で腰の曲がった(胃も捻じれている)老人の胃検査を話し合ったことがあるでしょうか。話し合うにしてもその状況が見られないのなら話題にすることが難しい。そんな技術的な話し合いが出来るようにするためにもAV機器の活用は有効だと思います。
6.インフォームドコンセントとして
盛岡学会発表を参照してください

 このように考えてみるとAV機器の導入は透視検査において活用性があると思います。
この方法が私個人だけのものとならず、多くの人の参考になれば幸いです。


AV機器利用の仕方

2台のビデオカメラで
 1つは受診者の動きを撮影
 1つは透視画像をビデオで取り込む
パソコンを使用せず
    2台のテレビに映し出す
・初心者の撮影技術のチェック
・長年撮影している人の技術チェック
・検査熟練者の技術を習得する
(もっとも簡単なチェック方法)
─→


パソコンで2つの動画を取り込み
動きを同期させる。
画像を編集して1つの画面に2つの映像を表す。
説明を加える
(音声、チャート、3DCG、アニメ)
─→









撮影初心者に対して
X線検査入門ビデオを作成
受診者に対して
インフォームドコンセントとしてビデオ作成が出来る
胃の形、病変部位の撮影などに分類分けして、
「ビデオデーターベース」とする
・胃の形のデータベース(初心者などに対しての撮影テクニックビデオ)
・病変部位のデーターベース(撮影技術の向上、病変認知能力の向上)

第1回ビデオ作成使用機器と作成手順

私がビデオ作成に用いたAV機器と作成手順
 撮影
 | 8mmビデオカメラ(透視画像を撮影)
 ↓ Hi8ビデオカメラ(受診者の動きを撮影)
 取り込み
 | パソコン:Macintosh8600/250
 ↓ 取り込みボード:interwear「CinemaGear」(アナログ)
 ビデオ編集
 | 画像編集ソフト:Premiere5.0
 | 説明音声:パソコンで直接入力
 ↓ 説明チャート:スキャナーで取り込み
 出力
  8mmビデオカメラ
反省点
透視画像を8mmビデオカメラにしたため画像の劣化があった(特に編集をすると余計目立つ)
アナログ入力はハードディスクに負担がかかりすぎる(早さが問題だ)

医療とインターネット

昨今のインターネットは目を見張るものがありますね、私などは追いついていくだけで結構大変です、インターネットサーフィンではなく、「波打ち際のインターネット潮干狩り」と言ったところでしょうか。
さて、医療の分野でも電子化、インターネット、イントラネットなどが話題をにぎわせています。
 画像形式の統一(DICOM)、電子カルテ、モダリティのネット、衛星遠隔地診療、遠隔地手術、
これらには幾分かの問題点はありますが利益となるところはかなりありますので、医療のベクトルは電子化の方向に向かっているでしょう。
その中で、インターネットの本当の意義と問題点を考えてみました。
インターネットをやって最初にやるのは多分ホームページの閲覧でしょう、いろいろなHP(ホームページ)を見て歩くのは楽しい、そうしていくうち何か自分の中でもやってみたくなる、ホームページ作成、チャット、メーリングリスト色々あるでしょうが、インターネットの本質的な意義はやはりネットを張ることに尽きると思います。
 医療において技術は、閉鎖的であったら進歩が遅れてしまいます、技術を公開する勇気とそれを話し合える場が必要です、そのためのインターネット活用は最適だと思います、みんなでネットを張って意見を言いあい技術を高めていきませんか、きっと職場では味わえない興奮が、、、、あると思います。
やはりOpen Mind Open Workが良いと思います。